明治大正埋蔵本読渉記

明治大正期の埋もれた様々な作品を主に国会図書館デジタル・コレクションで読み漁っています。

2026-02-01から1ヶ月間の記事一覧

『青春の扉』 鹿島孝二

青春の扉:鹿島孝二、田中比左良・画1 1956年(昭31)雑誌「読切俱楽部」に『掌の恋占い』掲載。 1947年(昭22)雑誌「男女}に『兄の手紙』掲載。 1953年(昭28)東方社刊、全13篇。 青春の扉:鹿島孝二、田中比左良・画2 鹿島孝二(1905~1986)の文筆活…

『白衣の女:冒険探偵』 橘刺紅(訳著)

白衣の女:橘刺紅 1918年(大7)真文社刊。 作者の橘刺紅(たちばな・しこう)については、大正期の文筆家として著作が数点見られるが、小説家ではなかった。『白衣の女』は英国のウィルキー・コリンズの名作と同じ題なので、当初翻案かなと思ってみたが、設…

『忠治三国志』 宮本幹也

忠治三国志:宮本幹也 1953年(昭28)6月~1954年(昭29)5月、雑誌「読切俱楽部」連載。 1954年(昭29)桃源社刊。 最初は「国定忠治銘々傳」と称して国定忠治の子分たちを一人ずつ紹介する話を掲載していた。講談などでも有名な「日光の円蔵」「清水の頑鉄…

『夜霧の顔』 菊田一夫

夜霧の顔:菊田一夫 1947年(昭22)12月~1948年(昭23)5月、雑誌「男女」連載(中止?) 1949年(昭23)4月、雑誌「婦人ライフ」に『花に降る雨』掲載。 1955年(昭30)1月~7月、雑誌「読切俱楽部」に再連載。 1955年(昭30)東方社刊、東方新書。 表題作…

『池田大助捕物手柄話』 野村胡堂

池田大助捕物手柄話:野村胡堂 1950年(昭25)矢貴書店刊、野村胡堂捕物名作選集第3巻。 1954年(昭29)2月~12月、雑誌「読切倶楽部」連載。 池田大助捕物手柄話:野村胡堂、中一弥・画 大岡越前守の股肱の一人として、池田大助の名前は、例えば天一坊事件…

『夜歩く』 横溝正史

夜歩く:横溝正史 1948年(昭23)2月~ 雑誌「男女」連載。 2016年(平28)角川文庫 最初は偶然、NDLのデジタルコレクションに収容されたプランゲ文庫中の戦後雑誌「男女」を覗いているうちに、横溝の「夜歩く」の初出記事の最初の数回分を読めることがわか…

『君は今宵も』 竹田敏彦

君は今宵も:竹田敏彦 1954年(昭29)8月~1955年(昭30)5月、雑誌「読切俱楽部」連載。 1955年(昭30)東方社刊。 タイトルとしてはメロドラマ風なのだが、作品としては乙女チックな純愛物語だった。代議士令嬢俊子が思いを寄せる苦学生省吾はアルバイトと…

『婚約三人娘』 中野実

婚約三人娘:中野実 1948年(昭23)5月~1949年(昭24)6月、雑誌「婦人生活」連載。 1952年(’昭27)東方社刊。 発表された時期が終戦後丸3年経った頃、雑誌の紙質も最低限で、文字も挿絵もかすれていた。結婚難の世相を反映して、ユーモア小説界には、「…