
1953年(昭28)偕成社刊。
1968年(昭43)偕成社、ジュニア探偵小説 第14巻
頭の切れる女子中学生の恵美子が探偵役として活躍する。前に読んだ胡堂の少女探偵物『金銀島』と同じように少女雑誌に連載されたものの同類の一つと思われる。女子探偵の恵美子とともに警視庁を退職した柳文平老人が協力して、怪盗団が次々と繰り出す凶行に対し、知略をもって対抗する。ジュニア向けながらも無惨な殺傷場面が多く、少年少女がここまで前面に出ることはありえないのだろうが、胡堂は派手なアクション場面を含めて描き切っている。
タイトルの数字「618」から連想するのは、ルパン物の名作「813」だが、関連はないように思う。東京には数字が入った地名が多いのも面白かった。☆
国会図書館デジタル・コレクション所載。個人送信サービス利用。
https://dl.ndl.go.jp/pid/1624959/1/6
https://dl.ndl.go.jp/pid/1658205
挿絵は中村猛男。
