
1953年(昭28)6月~1954年(昭29)5月、雑誌「読切俱楽部」連載。
1954年(昭29)桃源社刊。
最初は「国定忠治銘々傳」と称して国定忠治の子分たちを一人ずつ紹介する話を掲載していた。講談などでも有名な「日光の円蔵」「清水の頑鉄」「三ツ木の文蔵」「八寸の才市」「板割の浅太郎」「山王民五郎」などが取り上げられている。国定忠治は本来主役でありながら、ここでは共通した賓客のような立場で毎回登場し、しかもそれなりの存在感を示していた。

単行本化されるにあたってタイトルを『忠治三国志』に変え、連載から10篇を選んでいる。面白いのは男臭い任侠の世界に必ず若い娘たちを絡ませ、艶笑譚の色付けに仕立てている点だった。恋愛はこの時代も命懸けだった。☆☆☆

国会図書館デジタル・コレクション所載。個人送信サービス利用。
https://dl.ndl.go.jp/pid/1723113/1/28
https://dl.ndl.go.jp/pid/1643650
連載時の挿絵は岡本爽太。
