明治大正埋蔵本読渉記

明治大正期の埋もれた様々な作品を主に国会図書館デジタル・コレクションで読み漁っています。

2022-03-04から1日間の記事一覧

『女金色夜叉』 篠原嶺葉

1925年(大14)樋口隆文館刊。前後2巻。作者の篠原嶺葉(れいよう)は尾崎紅葉・硯友社の門人と考えられるが、生没年とも不明。明治・大正期に活躍した通俗作家とされている。尾崎紅葉の「金色夜叉」をモデルにした便乗作と言ってしまえば簡単だが、文章は…