1913年(大2)樋口隆文館刊。上下2巻。作者の須藤南翠は幸田露伴や森鷗外に少し先んじた屈指の文筆家だったのだが、文学史上ではかすかな痕跡しか残っていないのが不思議だ。物語は明治後期の日露戦争直前の東京で、旧士族の家に後妻の連れ子として入った…
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