明治大正埋蔵本読渉記

明治大正期の埋もれた様々な作品を主に国会図書館デジタル・コレクションで読み漁っています。

2022-01-15から1日間の記事一覧

『遠山櫻』(美人の罪) 一筆庵可候

1889年(明22)自由閣刊。当初「やまと新聞」に連載。作者の一筆庵可候(「一筆書こう」から来ているらしい)は黒岩涙香と萬朝報の創刊に協力した。文章の記述は漢文調から抜けきれないが、口語調と混じり合っているので何とか読み続けられた。当時は評判が…