明治大正埋蔵本読渉記

明治大正期の埋もれた様々な作品を主に国会図書館デジタル・コレクションで読み漁っています。

2022-01-21から1日間の記事一覧

『女賊三人』 鹿島桜巷

1915年(大4)樋口隆文館刊。前後2巻。立て続けに鹿島桜巷を読むことになった。泥鼈(スッポン)のお仙、児雷也阿国、萬引お豊の三人の女賊のオムニバス風物語。一見美人の若妻でスリに見えないお仙は、大阪で相手の鞄に入っていた泥鼈に左小指を食いちぎら…