明治大正埋蔵本読渉記

明治大正期の埋もれた様々な作品を主に国会図書館デジタル・コレクションで読み漁っています。

2022-01-23から1日間の記事一覧

『何』 武田仰天子

1901年(明34)青山嵩山堂刊。武田仰天子(たけだ・ぎょうてんし)は新聞記者兼作家だった。珍しい一文字のタイトル。これだけでも読んでみようかなという気になる。まだ江戸時代の雰囲気の残る明治初期の話。浅草の古刹の敷地内の貸家をめぐって、消えた死…