明治大正埋蔵本読渉記

明治大正期の埋もれた様々な作品を主に国会図書館デジタル・コレクションで読み漁っています。

2022-03-11から1日間の記事一覧

『風流医者:探偵小説』 哀狂坊

1893年(明26)春陽堂刊。探偵小説第9集。これも尾崎紅葉の硯友社に版元の春陽堂が持ち込んだ企画、つまり第一線の文筆家に匿名で探偵小説を書いてもらうシリーズの一つだった。作者哀狂坊の名前もこれ1冊だけで、本当は誰なのかは不明のままとなった。文…