明治大正埋蔵本読渉記

明治大正期の埋もれた様々な作品を主に国会図書館デジタル・コレクションで読み漁っています。

2022-03-29から1日間の記事一覧

『猫の巻』 山下雨花

1900年(明33)駸々堂刊。題名が面白そうだったので読み始めたが、結果的になぜ猫と付けたのか意味不明。事業投資や株式相場の浮き沈みで人生を翻弄された一家の話が中心となっているが、物語としての筋の組立て方があぶはち取らずで最低だった。途中で挫折…