明治大正埋蔵本読渉記

明治大正期の埋もれた様々な作品を主に国会図書館デジタル・コレクションで読み漁っています。

2022-06-29から1日間の記事一覧

『催眠術』 大沢天仙

1903年(明36)文禄堂刊。最近読んだ菊池幽芳の『新聞売子』も催眠術が物語の重要な要素となっていたが、日本には明治20年頃に紹介されていた。それを事件の犯罪の手段として用いたのが本作品である。催眠術にかけられた人間がその意識や記憶、思考までも変…