明治大正埋蔵本読渉記

明治大正期の埋もれた様々な作品を主に国会図書館デジタル・コレクションで読み漁っています。

2022-01-14から1日間の記事一覧

『怪の怪』 渡辺黙禅

1910年(明45)樋口隆文館刊。前後2巻。渡辺黙禅を続けて読むことになった。華族の黒石子爵の屋敷での強盗殺人事件が発端となる。駆けつけた2人の警察官も殉職するという凶悪事件ながら警察の捜査は難航する。跡取息子の游蕩に加え、家宝の工芸品が秘かに…