明治大正埋蔵本読渉記

明治大正期の埋もれた様々な作品を主に国会図書館デジタル・コレクションで読み漁っています。

2022-01-18から1日間の記事一覧

『恋の敗者』 鹿島桜巷

1914年(大3)樋口隆文館刊。前後2巻。作者の鹿島桜巷(おうこう)についてはなぜか文学関係の事典などで触れられず、その業績についても明らかにされていない。茨城県の鹿島神宮の宮司の三男として生まれ、地元紙を経て、報知新聞の記者の傍ら小説を書き…