明治大正埋蔵本読渉記

明治大正期の埋もれた様々な作品を主に国会図書館デジタル・コレクションで読み漁っています。

2022-01-26から1日間の記事一覧

『大悪僧』 橋本埋木庵

1896年(明29)大川屋書店刊。維新を挟んだ安政から明治までの物語。明治維新といっても何もかもが一変したわけでなく、人々の暮らしは江戸時代の生活習慣をそのまま継続していた。価値観もそれほど変わっていなかったように思える。母と妻を惨殺された武士…