明治大正埋蔵本読渉記

明治大正期の埋もれた様々な作品を主に国会図書館デジタル・コレクションで読み漁っています。

2022-02-04から1日間の記事一覧

『コルクの釦』 三津木春影

1913年(大2)磯部甲陽堂刊。これは英国の推理小説を三津木が翻訳したものだが、当時は原作や作者名を明記しない方が多かった。地名、人名も和風に言い換えている。文体はよく練れており、単純明快で読みやすい。しかしながら特に英国物は謎解きやトリック破…