明治大正埋蔵本読渉記

明治大正期の埋もれた様々な作品を主に国会図書館デジタル・コレクションで読み漁っています。

2022-02-11から1日間の記事一覧

『家庭新講談』 細川風谷

1912年(明45)実業之日本社刊、全9篇。書名から想像すると「明治時代の家庭向けの新しい講談集」だろうと思ったが、題材はいずれも江戸時代の出来事で、武士の妻女に関する逸話集のようなものだった。中でも印象に残ったのは、最初の「誉の夫婦」伊達藩の…