明治大正埋蔵本読渉記

明治大正期の埋もれた様々な作品を主に国会図書館デジタル・コレクションで読み漁っています。

2022-08-19から1日間の記事一覧

『奇々怪々』 三宅青軒

1901年(明34)矢島誠進堂刊。三宅青軒の得意な一人称「われは」で語る格調高い「である」文体。先に読んだ『不思議』もそうだったが、奇をてらうタイトルをつける傾向がある。今回もふと主人公が見染めた美人女性が見かけによらず男勝りの身体能力を有して…