明治大正埋蔵本読渉記

明治大正期の埋もれた様々な作品を主に国会図書館デジタル・コレクションで読み漁っています。

2023-02-24から1日間の記事一覧

『誰が罪』 篠原嶺葉

1915年(大4)湯浅春江堂刊。タイトルとしては当時評判を呼んでいた菊池幽芳の『己が罪』にあやかって付けられたと思われる。他にも『新己が罪』(多数)とか『人の罪』(小栗風葉)などもあった。 描かれる三つの家族のそれぞれが高利貸(あいすと呼ばれた…