明治大正埋蔵本読渉記

明治大正期の埋もれた様々な作品を主に国会図書館デジタル・コレクションで読み漁っています。

2023-06-07から1日間の記事一覧

『怪奇探偵実話』 高橋定敬

1933年(昭8)大日本雄弁会講談社刊。著者の高橋定敬(さだあき)は約20年間、現職の警察官として働いたようだ。大正5年頃から捜査現場の人間の視点から探偵実話を書き始めた。整然とした文体で、簡潔かつ冷静、的確に事件の推移を記述している。収録の12篇…