明治大正埋蔵本読渉記

明治大正期の埋もれた様々な作品を主に国会図書館デジタル・コレクションで読み漁っています。

2022-02-05から1日間の記事一覧

『箱詰美人』 渡辺霞亭(無名氏)

1900年(明33)金松堂刊。渡辺霞亭(かてい)は明治大正期の作家で、多くの筆名を持ち、新聞小説を量産した。「探偵実話」の副題の通り、実際に起きた事件に基づいて再構成された小説。冒頭に、挙動不審な男たちによって埋められた箱の中から美人の他殺死体…