明治大正埋蔵本読渉記

明治大正期の埋もれた様々な作品を主に国会図書館デジタル・コレクションで読み漁っています。

2022-03-07から1日間の記事一覧

『短銃』 半井桃水(桃水痴史)

(ぴすとる)1896年(明29)金桜堂刊。妻子を置き去りにして蒸発した男・横瀬は7年後に金持ちになって米国から帰ってきた。妻の実家を訪ねると年老いた義父と自分の息子だけがいて、妻は死んでいた。彼は弁護士の友人と東京に行き、ある実業家の邸宅を訪ね…