明治大正埋蔵本読渉記

明治大正期の埋もれた様々な作品を主に国会図書館デジタル・コレクションで読み漁っています。

2022-05-06から1日間の記事一覧

『密封の鉄函:怪奇小説』 三津木春影

1913年(大2)磯部甲陽堂刊。表題作「密封の鉄函」など4作の短編集。読みだしてからわかったのだが、二つ目の「海賊船の少年」を含め、少年向けの探偵・冒険譚であり、後年の江戸川乱歩の少年向けシリーズと共通する空気感があって懐かしい感じがする。「怪…