明治大正埋蔵本読渉記

明治大正期の埋もれた様々な作品を主に国会図書館デジタル・コレクションで読み漁っています。

『窓』 山本禾太郎

窓:山本禾太郎

1929年(昭4)改造社、日本探偵小説全集第17篇所収。(4篇)

1928年(昭3)平凡社、現代大衆文学全集、第35巻所収。(2篇)

 

山本禾太郎(のぎたろう、1889~1951)は「新青年」に『窓』が入選したのを機に作家活動に入った。戦前期における「新青年」「探偵趣味」「ぷろふいる」などに書いたが、寡作家だった。その前までの裁判所書記などの経歴から、捜査資料や検察調書の体裁で事件を叙述するという客観化した視点での書法に特徴がある。語り口も落ち着きがありよく整った構成になっている。他に『童貞』『小坂町事件』『長襦袢』『閉ざされた妖怪館』☆☆☆

 

閉された妖怪館:山本禾太郎

国会図書館デジタル・コレクション所載。個人送信サービス利用。

https://dl.ndl.go.jp/pid/1194289/1/132

https://dl.ndl.go.jp/pid/1171640/1/407

平凡社版の挿絵は常磐井正躬。

 

Wikipedia 山本禾太郎

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E7%A6%BE%E5%A4%AA%E9%83%8E

 

 

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