1997年(平9)学芸通信社刊。
筆者は全国各地の新聞社に学芸・文芸の分野での記事情報を配信している学芸通信社の二代目社長だった人物。特に新聞小説の連載に関しては、地方紙では個別に作家との交渉をとるよりも、こうした通信社が媒介となって、地方紙何社かの合同で全国紙のレベルの作家に連載を書いてもらう裏事情も垣間見ることができた。
出身地山梨県をはじめ、東京都、神奈川県での文芸出版業界での交遊、特に大衆文学研究会や直木三十五を偲ぶ南国忌での事務方の仕事を精力的にこなしたようだ。親しい作家たちとの交遊や追悼の小文集にもほのぼのした味わいがあった。☆