2025-06-01から1ヶ月間の記事一覧
サムライ社員:林二九太 1960年(昭35)10月~1961年(昭36)8月、雑誌「読切倶楽部」連載。 1962年(昭37)桃源社刊。 サムライ社員:林二九太、森下和男・画 大学では柔道部の主将だった主人公の川崎天平は、卒業後しばらく就職浪人だったが、近隣騒動のき…
映画スキャンダル50年史:栗田信 1956年(昭31)文芸評論社刊(スワン新書) 「スキャンダル」という物騒なタイトルがついているが、大体は男女間の醜聞、つまり誰と誰がくっついた、離れたという噂話がほとんどだろうと思う。この本の刊行は1950年代であ…
アイドル40年 part1 (近映文庫) 1986年(昭61)近代映画社刊、 「アイドル」という単語は熱狂的なファンが多い若年世代の歌手などに対する言い方に思えるのだが、この本では広い意味での「人々の憧れの的」となった映画スターや流行歌手なども含めている…
弥次喜多再興:プラトン社広告 1925年(大14)プラトン社刊。 岡本一平(1886~1948)は画家、漫画家、文筆家と称される。岡本太郎の父親である。朝日新聞社に入社して、紙面に漫画漫文という時流に即したスタイルの戯画で人気を博した。 序文にある通り、「…
超人間 X 号:海野十三 1948年(昭23)8月~1949年(昭24)?月、雑誌「冒険クラブ」連載。 1954年(昭29)ポプラ社刊。 1949年5月に51歳で死去した海野十三は、その死の間際までかなり精力的に執筆活動を展開していたように思う。以前に読んだ中にも、少…
顔のない女:警視庁物語:長谷川公之 1959年(昭34)小説刊行社刊。 「警視庁物語」という通しタイトルで1956年から東映で製作された映画シリーズのノベライズ本。ここでは第1作の「逃亡五分前」と第9作「顔のない女」を収める。昭和時代の新聞の三面記事…
オラン・ペンデク奇譚:香山滋、山名文夫・画 1948年(昭23)岩谷書店刊。 「オラン・ペンデク」とはインドネシアのある土族の言葉から「小猿人」という意味に取れるという。人類学者としては新たな原人の発見と目され、その探索の経過と猿人たちの観察、検…
金銀島:野村胡堂 1933年(昭8)1月~12月、雑誌「少女倶楽部」連載。 1942年(昭17)長隆舎書店刊、胡堂・防諜冒険小説名作選。 1950年(昭25)光文社刊、野村胡堂全集第5巻、痛快文庫。 1954年(昭29)偕成社刊。 戦前期に雑誌連載後、何度も再刊された少…