明治大正埋蔵本読渉記

明治大正期の埋もれた様々な作品を主に国会図書館デジタル・コレクションで読み漁っています。

文壇雑記

『大衆文学夜話』 岡田貞三郎(述)

大衆文学夜話:岡田貞三郎 1971年(昭46)青蛙房刊。 口述をもとにした「聞き書き」本。岡田貞三郎は講談社の草分けから雑誌「講談倶楽部」の編集者として大正から昭和前期に活動した。生来視力に障害があったが不自由を乗り越えて主任(編集長)まで務めた…

『新聞小説の周辺で』 川合澄男

新聞小説の周辺で:川合澄男 1997年(平9)学芸通信社刊。 筆者は全国各地の新聞社に学芸・文芸の分野での記事情報を配信している学芸通信社の二代目社長だった人物。特に新聞小説の連載に関しては、地方紙では個別に作家との交渉をとるよりも、こうした通信…

『ある文藝編集者の一生』 大村彦次郎

2002年9月、筑摩書房刊。昭和初期から戦中を経て戦後に至るまで文芸雑誌の編集者だった楢崎勤の生涯を語るつもりで付けたタイトルだと思われるが、内容は雑誌出版業の側面から見た昭和前半の文壇史そのままだった。昭和初期にはプロレタリア文学思潮の台頭が…

『現代文士二十八人』 中村武羅夫

(なかむら・むらお)1909年(明42)日高有倫堂刊。明治末期時点での文壇の中心人物と目された作家、詩人、歌人、評論家の28人との会見記をまとめたもの。最近、講談社から「明治の文豪へのノーアポ、突撃インタビュー!」という宣伝文句で再刊されている…